Betaのクラッチポンプの性能をアップしましょう



今のすべてのバイクのクラッチは「油圧クラッチ」です。ホンダとヤマハとBetaは、巻き巻きスプリングで押し付けるスタンダードな6枚クラッチ。あとのバイクの車種はすべて、皿バネで押し付けるダイヤフラム方式の3枚クラッチです。で、クラッチポンプというのの中にピストンが入っていまして、このピストンの往復でクラッチコルク板とクラッチ鉄板を動かしているわけ。 




Betaのクラッチポンプを外して裏側から見るとこうなっています。外枠の色が違いますが同じものです。


クラッチポンプとピストンを外しますとこうなっています。



ところがBeta以外の車種のピストンには、HONDA. RTLを含めてこんな感じで「裏側から押し戻すバックアップスプリング」が必ず入っています。うちのチームでBetaのクラッチポンプを色々と納得できるまでテストしましたが、結果、バックアップスプリングを入れたほうがいいの結果が出ました。入れることによって体感できる効果は、ガンガンとハードに半クラッチを使いまくっても以下の症状が出にくくなります。


1)クラッチの遊びが変わらない。

2)ハードに使って遊びが少し変わっても、1回クラッチレバーをドラエモン握りするとすぐに元に戻る。

3)何よりもクラッチのタッチが「クラッチらしい」というか「バネっぽく」なる。

4)クラッチコルク板を「押さえつける強さ」は変わりませんが、握る時に多少軽くなる。


バックアップスプリングが入ったピストンがこれ。



スタンダードのポンプピストンを、このように溝掘加工いたします。



このような巻きスプリングを用意して、溝に差し込みます。



これで完成です。溝の深さとスプリングの大きさ巻きピッチ等々、テストの組み合わせは大変でしたよ。



ご希望のBetaライダーは、今ご使用のバイクからクラッチポンプピストンだけ外して送ってください。ピストン加工+スプリング+全国どこでも送料サービスで→3,000円(税別)でやりましょう。

この加工のいいところは「3,000円の投資をしてやってもらったけど、やっぱり元のスタンダードのままの方がいい」となった場合「スプリングさえ外せば元に戻る」という事。投資の3,000円は泣いてください。

ついでに国産の2本の異種Oリングに交換希望の方は、2本セットで+850円です。日本製の方が「滑りが良くて耐久性あり」です。

ご注文は trial.kuroyama@icloud.com